「不燃」とは「燃えぬけない」性質の素材です。不燃ビニールシート・不燃テントシートは、樹脂や塩ビの層でガラスの繊維を生地に練り込んだガラス基布を挟み込んでいます。火元が当たると表面の樹脂や塩ビの層は燃えますが中心のガラス基布までは燃えぬけないため、シート自体の原型を保ち、周囲への燃え広がりを抑えることができます。火元が当たっている間はシート表面は燃えますが、火元が離れれば自己消化性によって燃え広がりません。ガラス繊維を使用した基布のため、防炎ビニールシートと比較すると折れ曲げに弱く、柔軟性に劣りますが、テントシートなど固定して使用する場合におすすめです。引火性の高い資材を保管する工場や倉庫では、不燃ビニールや不燃シートの使用が消防署から指導される場合もあります。